特別活動理論研修講座

テーマ よりよい生活や人間関係を築く特別活動 
日 時 201519日(金)
会 場 石狩教育研修センター
講 師
杉田 洋 氏 文部科学省初等中等教育局視学官
参加者 65
研修会

ようす

 
  いじめや不登校等の問題に向き合った時、子ども同士の人間関係づくりや学級経営が、今、あらためて重要性を増している。
 今回は特別活動のスペシャリストとして杉田視学官による特別活動講座を開催した。
 
特別活動が育てたいのは、
 「民主的で楽しく豊かな学校及び学級の形成者として必要な資質・能力

「創造」 社会参画・社会創造力
    〜所属する集団の充実・向上のため、やり たいことをみんなで決め やり通す力
「協働」 人間関係形成能力・チームで働く力
    〜集団の一員として、リーダーシップやフォロアーシップを発揮しながら、多様な       他者と共に働く力
「自立」  自己指導能力・自分らしく生きる力
     〜自己の生活の向上のため、やりたい(やらねばならないこと)を自分で決め、        やり通す力

★学級経営の5つの心得
  ・学級を生き物であると心得たい。
  ・ゴールのイメージを明確にもち、具体的方策を練ることが大切だと心得たい。
  ・「競争」でなく「共創」にすることが大切だと心得たい。
  ・子どもを真ん中においた学級経営が大切だと心得たい。
  ・「3つの門がまえを大切にすべし」と心得たい。「開き」「聞き」「問う」

★心を育てる話し合いの10か条
  ・友達の話を聞くときは、何を言いたいのかわかろうと最後までしっかり聞きましょう。
  ・言いたいことを、みんなに聞こえる声で、みんながわかるように伝えましょう。
  ・自分の感じた事、思ったこと、考えたことを間違っているかなと思っても、そのまま    話しましょう。
  ・わからない友だちには、自分のわかり方を話しましょう。
  ・わからないときは、わかるまで何度もききましょう。
  ・人の発言をばかにしたり、笑ったり、冷やかしたり、無視したりすることは絶対に
   やめましょう。
  ・友だちの話をよく受け止めてから、自分の考えを整理したり、まとめたりしましょう。
  ・話している人ではなく、話の中身をよく聞いて、自分で考え、判断しましょう。
  ・自分の考えに固執したり、無理やり押し通そうとしたりしないようにしましょう。
  ・違う考え、異なる意見をできるだけ大切にしましょう。

  教員の力だけで作った学級は、担任が変われば元の木阿弥
  よりよい個を育て、集団をつくる活動が大切。
  子どもに期待し、信じ、子どもたちによる子どもたちのための活動を。

参加者の声
 ○具体的なエピソードをもとに、成長の過程を映像で見ることができ、大変参考になっ   たとともに、感動的な映像でした。
 ○日常の学級づくり、子ども同士のかかわりなどを大切にしなくてはならないことを再    認識しました。他の先生方にも聞いてほしい内容で、希望と自信が生まれるお話で    した。